穀類生産の低下は、そのほぼ全てが粗粒毅物(主として家畜飼料用)の減少に起因するものであるので、人間が直接消費する穀物の供給にはほとんど影響を及ぼしていません。
緩慢な世界の景気回復そして多くの開発途上国の国際収支困難が食料用穀類の需要を制約しており、1983/84年に需要は停滞しています。
アフリカおよび中南米の小麦輸入の増大は中国、インドおよびソ連の輸入低下により相殺されています。
先進市場経済国における飼料需要がとうもろこしから小麦へ転換していることが小麦輸出価格に若干の上昇圧力を与えていますが、その影響は年度初めの大量在庫によって緩和されています。
米の輸出価格も1981年のピーク時を大きく下回ったままです。
世界の穀類供給の長期的見通しは有望です。
米国における1984年の冬植え小麦の作付面積は1983年に比して大幅に増大するものと見込まれます。